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Work of the make

 ヘアメイクのお仕事をさせていただいて約20年経ち、マタニティ、ベビー、キッズ、シニアと様々な男女の肌を触れて、人間は心身共に繋がっているんだなと感じる事が多々あります。

 

 人生の中で、生まれてきてお宮参りの際に額に口紅で化粧をし、亡くなった時にも化粧があり、日本では化粧は、元々神事を行う上で目上の方や偉い方に対するマナーであったり魔除けとして、白塗りをしていた習慣があったそうです。

海外では宗教上に神が創った人間に手を加えるなんて!等の考えから、昔から日本のような化粧法はないです。

民族によっては、成人の証に、お祭り、儀式などに用いられてきました。

 

 化粧が人間の心理に影響を及ぼす事は、何年にも渡って知られています。

パッと気分も変わって、自分を今まで以上に好きになったり、元気になったりと気分を変えてくれます。そんなキッカケになれたら幸いです。

2歳の子に子供用のリップを渡して塗ってごらんと言うと、しっかり女性の顔になって一生懸命ママの真似をしていました。

キッズの撮影では、私は、1歳でも女の子はきちんと大人と同じ対応をしています。幼い時から人間は、しっかりと意思をもっている事に気付かされます。  ニーズに応えると、ニコニコ顔になって撮影がスムーズに行きます。

 

 近年、難病の方からのご依頼で、ウェディングドレスを着てご家族で撮影したいとのことで病院へ、後日ベッドから起き上がれる状態ではなかった方だっと言うのを知りました。最初のリハーサルメイクでお会いして何度か撮影に伺いましたが、お会いしてから10日ほどでお亡くなりになりました。

ご遺族の方からは感謝のお言葉を頂戴しましたが、葬儀に出席した私は、綺麗なウェディングドレス姿の遺影を見ながら、とても複雑な思いと涙が止められなかったのを思い出します。

 

 また、遺影撮影の為に、初めてのメイクレッスンに来られた70代の方が、レッスンの度に笑顔で帰られて・・・まだまだ遺影を使うのは先だから、私は毎年撮影しましょう〜とお伝えしています。

 

ヘアメイクの仕事をしている人間にとっては撮影の現場は日常なのですが、メイクをされた方々にとっては一生に一度の機会、大切な行事、撮影かもしれません。 

一期一会を大切に、良い思い出になっていただけるように努めています。

 

メイクを入り口に、沢山の癒しと元気になっていただける。そんなサービスや情報を提供していくのを基本コンセプトにして社会に役立つ会社を末永く継続して参りたいと思います。  

         

 

                    まつや株式会社

                    代表取締役   松本和子

                      

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